御岳山日帰り ケーブルカーで登る武蔵御嶽神社と七代の滝・天狗岩

土・日帰り 1名(一人旅) 出発地: 新宿駅

このプランについて

「東京都内で日帰り登山」と聞くと高尾山がまっさきに浮かびますが、もう一段だけ山らしいところへ行きたいときの答えが御岳山だと思っています。

標高は929m。
うちケーブルカーが831mまで運んでくれるので、実際に自分の足で登るのは100mちょっとです。
それなのに、参道を抜けて神社の石段を上がり、沢へ下りて滝を見て、鎖場までついてくる。
アクセスの楽さと中身の濃さの落差がこの山のおもしろさです。

このプランは、武蔵御嶽神社の参拝を午前に、七代の滝と天狗岩を午後に置いた組み立てにしました。
七代の滝は沢まで一気に下りるルートなので、体力のあるうちに神社の石段を済ませておいたほうが後半が楽になります

気をつけてほしいのは、行きより帰りがきついということです。
七代の滝は「下って」たどり着く場所なので、戻るときは延々と登りになります。
地図上の距離は短いのに、標準コースタイムよりかかる人が多いのはこのためです。
ケーブルカーの終発から逆算して、遅くとも15時には滝と天狗岩を切り上げる想定にしてあります。

食べ物の予定を2つ、意図的に後半へ寄せています。
山菜そばの昼食と、下山後の揚げメロンパン・焼き団子です。
歩き終わったあとに食べるからおいしい、というのは登山の数少ない役得なので、これは順番を動かさないほうがいいです(^^

日程表

07:30
新宿駅
JR中央線・青梅線で出発(所要約1時間45分。青梅駅で乗り換え)
09:15
御嶽駅
到着。西東京バス「ケーブル下」行きへ乗り換え
09:35
ケーブルカーに乗車(所要15分目安)
10:00
展望広場から奥多摩の山並みを一望(所要20分目安)
10:45
石段を上って参拝・宝物殿(所要50分目安、外せない予定)
11:40
門前の商店街で昼食(所要60分目安)
13:30
沢まで下って滝を見る(所要20分目安)
14:20
鎖場を登って岩の上へ(所要20分目安)
15:30
揚げメロンパンとレモネードで一息(所要30分目安)
16:05
売店でくるみ味噌の焼き団子(所要20分目安)
16:35
ケーブルカーで下山、バスへ乗り換え
16:55
御嶽駅
JR青梅線・中央線で帰路(所要約1時間45分)
18:40
新宿駅
到着・解散

行き先の詳細

移動方法 御嶽駅 → 滝本駅
  • 西東京バス「ケーブル下」行き 約10分・¥340。ダイヤは西東京バス 路線バス時刻表を参照
  • 徒歩 約3分(バス停からケーブルカー乗り場へ)
09:35・16:35

滝本駅

内容
御岳登山鉄道ケーブルカーの山麓側の駅。
ここから御岳山駅までの高低差は約424mで、最急勾配は25度あります
乗ってみると本当に斜面を這い上がっていく感じで、車内が斜めのまま進むのがちょっとした乗り物系アトラクションです(^^
駅前には駐車場と売店があり、車で来る人の起点にもなっています。
住所
東京都青梅市御岳2-483
滞在時間
約15分目安
営業時間
おおむね7:30〜18:30の間を30分間隔で運行(季節・曜日により変動)。
現地の注意事項
運賃は大人が片道¥600・往復¥1,200、小児が片道¥300・往復¥600です(2024年4月改定)。
紅葉期の休日は乗車待ちの列ができるため、時間に余裕を持ってください。
運賃・ダイヤは改定されることがあるので、訪問前に公式サイトで確認を。
移動方法 滝本駅 → 御岳山駅・御岳平
10:00・16:05

御岳山駅・御岳平

内容
ケーブルカーの山上側の駅と、その横に広がる展望広場。
標高は831mで、駅を出た瞬間に奥多摩の山並みと、その向こうに関東平野が広がります。
天気がよければスカイツリーや新宿の高層ビル群まで見えるので、まずここで一枚撮っておくのがおすすめ。
駅の売店ではくるみ味噌ダレの焼き団子を売っていて、下山前の締めにちょうどいいです(^^b
広場の奥からは御岳山リフト(片道¥100・往復¥190)で大展望台へ上がることもできます。
住所
東京都青梅市御岳山
滞在時間
約20分目安(往路)/約20分目安(復路)
現地の注意事項
リフトは天候・季節により運休することがあります。
山上に自動販売機はありますが数は多くないので、飲み物はここで確保しておくと安心です。
移動方法 御岳山駅・御岳平 → 武蔵御嶽神社
  • 徒歩 約25分(参道の宿坊街を抜け、最後に330段の石段)
Googleマップで見る
10:45

武蔵御嶽神社

内容
標高929mの御岳山の山頂に建つ神社。
創建は崇神天皇7年と伝えられ、関東一円から信仰を集めてきた山岳信仰の拠点です。
おおかみを神の使いとしているため、愛犬を連れて参拝する人が多いのもこの神社の特徴。
本殿までは参道の宿坊街を抜けたあと、最後に急な石段が待っています。
宝物殿には国宝の赤糸威大鎧をはじめとした武具が収められていて、建物の前には畠山重忠の騎馬像が立っています(^^
住所
東京都青梅市御岳山176
滞在時間
約50分目安
営業時間
神符授与所は8:30〜16:30、祈願受付は9:00〜16:00。宝物殿は土日祝のみ9:30〜16:00。
現地の注意事項
宝物殿の拝観料は大人¥500、小人¥300です。
石段はかなり急なので、手すりを使って一段ずつ上がってください。
山頂付近は平地より気温が低く、夏でも朝夕は羽織るものがあると安心です。
移動方法 武蔵御嶽神社 → 紅葉屋
  • 徒歩 約5分(石段を下って門前の商店街へ)
Googleマップで見る
11:40

紅葉屋

内容
昼食。
武蔵御嶽神社の門前、参道沿いに三十軒ほど連なる商店街の中にある食事処です。
長く手打ち蕎麦の店として知られていましたが、2024年にうどん店へリニューアルしていて、今の看板はくるみだれのうどん。
舞茸の天ぷらや炊き込みご飯もあり、山の上とは思えないしっかりした食事ができます。
標高860m前後のところに宿坊と店が並ぶ集落がそのまま残っているのが御岳山の独特なところで、ここは観光地であると同時に人が暮らしている場所でもあります(^^
住所
東京都青梅市御岳山151
滞在時間
約60分目安
営業時間
10:00〜17:00が目安。
現地の注意事項
山菜そばを食べたい場合は、参道の他の食事処を当たってください(店ごとに扱いが違い、時期によっても変わります)。
参道の店は現金のみのところが多いため、小銭を含めて現金を用意しておくと安心です。
午後になると売り切れで閉める店が出てきます。
移動方法 紅葉屋 → 七代の滝
13:30

七代の滝

内容
御岳山の南側、養沢川の上流にかかる滝。
落差は大きくありませんが、苔むした岩壁にぐるりと囲まれていて、滝壺のまわりだけ空気がひんやりしています。
参道のにぎやかさから30分ほど下りただけで、別世界に来たような静けさになるのがこの場所の魅力です。
実際には大小いくつもの滝が連なっていて、遊歩道から見られるのはそのうちの下段にあたります。
住所
東京都青梅市御岳山
滞在時間
約20分目安
現地の注意事項
滝まではひたすら下りなので、戻るときは同じ高さを登り返すことになります
体力と時間に余裕がないと感じたら、長尾平で引き返す判断も持っておいてください。
沢沿いの木道・岩場は濡れていると滑ります。滑りにくい靴は必須です。
移動方法 七代の滝 → 天狗岩
  • 徒歩 約25分(滝の脇の鉄はしごを上がり、尾根へ登り返す山道)
14:20

天狗岩

内容
七代の滝からロックガーデン方面へ登り返した尾根の上にある、天狗の横顔に見立てられた大岩。
岩の上までは鎖が張られていて、手を使って数分よじ登ります。
登り切ると木の根に囲まれた狭い天辺に出て、岩の先端には天狗の像が据えられています。
ハイキングコースの中でいちばん「登山している感」が出る場所なので、余力があればぜひ(^^
住所
東京都青梅市御岳山
滞在時間
約20分目安
現地の注意事項
鎖場は両手が使える状態でないと危険です。荷物はザックにまとめてから取り付いてください。
濡れているときと、混雑して待ちが出ているときは無理をせず、下から眺めるだけにする判断も必要です。
移動方法 天狗岩 → 山の上レモネード
  • 徒歩 約45分(ロックガーデン入口経由で長尾平へ登り返し、参道を御岳山駅方面へ)
15:30

山の上レモネード

内容
御岳山駅から歩いて1分ほどのところにあるレモネードスタンド。
名物は揚げメロンパンで、外はサクサク、中はふんわり、揚げてあるぶんのコクと甘さが歩いたあとの身体にしみます。
あんバターなどのトッピングも選べて、生レモネードと一緒に頼むのが定番の組み合わせ。
店先にベンチがあるので、下山直後にここで一息ついてからケーブルカーに乗る流れが気持ちいいです(^^
住所
東京都青梅市御岳山17
滞在時間
約30分目安
営業時間
10:00頃〜16:30頃が目安。冬期や荒天時は休業することがあります。
現地の注意事項
揚げメロンパンは揚げたてを出すため、混雑時は少し待ちます。
営業日・営業時間は季節によって変わるので、訪問前に確認してください。
移動方法 山の上レモネード → 滝本駅

時間が余った場合の周辺観光地候補

ロックガーデン(御岳山岩石園)

説明
天狗岩から綾広の滝へと続く、約1.5kmの沢沿いの遊歩道。
苔むした岩と清流が延々と続き、夏でもひんやりしている御岳山のハイライトのひとつ。
天狗岩まで来て時間と体力が残っているなら、そのまま綾広の滝まで足を延ばす価値がある。
住所
東京都青梅市御岳山

長尾平

説明
武蔵御嶽神社の手前から東へ延びる平坦な尾根で、展望台と広場がある。
七代の滝へ下りる分岐点でもあるため、下りるかどうかを判断する休憩ポイントとして使いやすい。
ベンチがあり、弁当を広げている人も多い。
住所
東京都青梅市御岳山

御岳ビジターセンター

説明
参道の途中にある、御岳山の自然と歴史を解説している東京都の施設。
入館無料で、レンジャーに登山道の状況や見ごろの花を聞ける。
雨が降り出したときの避難先としても使える。
住所
東京都青梅市御岳山38-5

御岳渓谷遊歩道

説明
JR御嶽駅のすぐそば、多摩川沿いに整備された約4kmの遊歩道。
カヌーやラフティングをしている人を眺めながら歩ける。
山を下りたあとに電車まで時間が余ったときの、駅近の時間つぶしとして最適。
住所
東京都青梅市御岳本町

食事の候補地

紅葉屋

種別
昼食
価格帯
¥1,000〜¥1,500
特徴
門前の商店街にある食事処。
2024年にうどん店へリニューアルし、くるみだれのうどんと舞茸の天ぷらが看板。
10:00〜17:00と通し営業なので、昼のピークを外して入りやすい。
参道には他にも宿坊兼食事処が三十軒ほど並び、山菜そばを出す店もある。

山の上レモネード

種別
軽食・おやつ
価格帯
¥500〜¥1,000
特徴
御岳山駅から徒歩1分の揚げメロンパンとレモネードの店。
揚げたてのメロンパンは外がサクサクで、下山直後の糖分補給にちょうどいい。
あんバターなどのトッピングも選べる。

御岳山駅の売店

種別
おやつ
価格帯
¥300〜¥500
特徴
くるみ味噌ダレの焼き団子が名物。
甘すぎずしょっぱすぎず、もちもちした団子に味噌ダレがよく合う。
ケーブルカーに乗る直前に買えるので、締めの一品として使いやすい。

手打蕎麦 ごろう

種別
昼食・夕食
住所
東京都青梅市御岳本町266
価格帯
¥1,200〜¥2,000
特徴
JR御嶽駅から徒歩2分の手打ち蕎麦店。
山上で軽く済ませて、下山後にゆっくり蕎麦を食べる組み替えに使える。
11:00〜14:30(土日祝は17:30まで)・火曜定休。

予定金額

JR 新宿⇔御嶽 往復(片道¥1,200前後の目安) ¥2,400
西東京バス 御嶽駅⇔ケーブル下 往復(¥340×2) ¥680
ケーブルカー 往復(大人) ¥1,200
武蔵御嶽神社 宝物殿 拝観料 ¥500
昼食(山菜そば) ¥1,200
揚げメロンパン・レモネード ¥1,000
くるみ味噌の焼き団子 ¥400
お守り・お土産 ¥1,500
合計 ¥8,880

1人あたり約¥8,880で、1万円を切ります。
そのうち交通費が¥4,280なので、実質的に半分は「新宿から山の上まで運んでもらう代金」です。
宝物殿の拝観やお土産を外せば¥6,000台まで落ちますし、逆にリフト(往復¥190)を足してもほとんど変わりません。
弁当を持参して山上での昼食を省くと、さらに¥1,200浮きます。

雨天・荒天時の代替プラン

七代の滝と天狗岩は沢沿いの山道と鎖場なので、雨の日は行かないという判断が基本です。
参道と武蔵御嶽神社だけなら舗装された道と石段が中心なので、小雨程度であれば参拝と宝物殿の見学で半日は成立します。
山を下りてJR御嶽駅周辺の蕎麦店と御岳渓谷遊歩道に切り替えると、雨でも無理なく1日になります。
強風・雷の予報が出ているときはケーブルカーやリフトが止まることがあるため、出発前に運行情報を確認してください。

持ち物リスト

事前予約が必要な項目のチェックリスト

まとめ

ケーブルカーで831mまで上がり、そこから神社・滝・鎖場を歩いてつないだ日帰りプランでした。

新宿から片道2時間弱、費用は1万円以下
それでいて、下りて登り返す七代の滝と、両手を使う天狗岩がしっかり効いてくるので、帰りの電車では確実に眠くなります。

無理に全部まわらなくてもいいのがこのコースのいいところです。
長尾平まで行って引き返すだけでも、参道と神社と展望は押さえられます。

体力に自信がついたら、次は天狗岩からロックガーデンを抜けて綾広の滝まで足を延ばしてみてください(^^

現地で気づいたこと

5月の新緑の時期に行ってきました。
山頂駅を出た瞬間の眺めがいきなり良くて、ここまでケーブルカーで来ただけなのにもう満足しかけたくらいです。

御岳山駅の展望広場から見た奥多摩の山並みと関東平野
御岳山駅の展望広場から見た奥多摩の山並みと関東平野

ケーブルカーは思っていたより傾斜がきつくて、線路を見下ろすと一瞬ひやっとします。
乗車時間は6分ほどなんですけど、この6分で自分の足なら1時間以上かかる高さを稼いでくれていると思うと、¥600は安いなと思いました。

御岳山ケーブルカーの急こう配の線路
御岳山ケーブルカーの急こう配の線路

昼は参道の食事処で山菜そばにしました。
ぜんまい・わらび・きのこがたっぷり乗っていて、想像よりずっと食べ応えのある一杯でした。
ちなみに参道の店は扱うメニューが入れ替わることがあって、長く蕎麦で知られていた紅葉屋は2024年からうどん店になっています。
「あの店のあれを食べる」と決めて行くなら、事前に今の看板メニューを確認しておいたほうがいいです。

山菜がたっぷり乗った山菜そば
山菜がたっぷり乗った山菜そば

武蔵御嶽神社は、山頂駅から歩いて25〜30分くらいでした。
最後の石段がなかなか急で、ここでいったん息が上がります。

石段を上がった先にある武蔵御嶽神社の本殿
石段を上がった先にある武蔵御嶽神社の本殿

宝物殿の前には武者の騎馬像が立っていて、思っていたより立派でした。
自分が行ったときは開館しているタイミングだったので中も見られましたが、開いていない日もあるようなので事前に調べておくといいと思います。

宝物殿の前に立つ武者の騎馬像
宝物殿の前に立つ武者の騎馬像

ここからが本番でした。
七代の滝へ向かう道が、急こう配の階段や坂が延々と続くんですよね。
しかも「下り」なので体力をゴリゴリ持っていかれます。
下りのほうが楽だと思っていると完全に裏切られるので、ここは覚悟して行ってください。

七代の滝へ下りる急こう配の木の階段
七代の滝へ下りる急こう配の木の階段

たどり着いた七代の滝は、落差自体は大きくないんですけど、苔むした岩壁に囲まれて滝壺が静かに広がっていて、別世界に来た感のあるロケーションでした。
ここまで下りてきた甲斐はありました。

苔むした岩壁に囲まれた七代の滝
苔むした岩壁に囲まれた七代の滝

そのあとの天狗岩は鎖場になっていて、ここが一番「山登りしてる」という実感がありました。
鎖を使って登るので、手が空いている状態にしてから取り付くのがおすすめです。

鎖が張られた天狗岩の登り口
鎖が張られた天狗岩の登り口

下山後の楽しみが揚げメロンパンです。
外はサクサク、中はふんわりで、油で揚げてあるぶんのコクと甘さが疲れた身体にしみました。

揚げメロンパンとレモネードの看板
揚げメロンパンとレモネードの看板

締めはケーブルカー駅の売店で買ったくるみ味噌の焼き団子でした。
甘すぎず、しょっぱすぎず、団子はもっちもち。
山登りで疲れた後に食べるとしみるしみる、という感じです(^^

くるみ味噌ダレの焼き団子
くるみ味噌ダレの焼き団子

全体として、東京から日帰りで行ける範囲なのにしっかり「山に来た感」が味わえて、グルメまでちゃんと楽しめる本当に良いスポットでした。

詳しい記録は運営者のブログにも書いています(御岳山 日帰りハイキング)。

参考サイト

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